広報手法とインターネット:補足資料-学部学科情報の多言語翻訳

インターネット利用の学生募集イメージ図

この情報は「学部学科情報の多言語翻訳 – 外国人留学生対象」で記述した「空中戦」の補足情報(ナレッジステーション編集室研修資料から)です。

広報手法とインターネット

前文

ナレッジステーションは「インターネットメディア」の一つです。よりお客様の期待に応えるため、インターネットを利用する広報活動理解を深めたいと思います。この資料はお客様(学生募集広報ご担当者)の立場に沿った内容です。

少子化時代、情報化が進展する現在の学生募集の成否は、効率的かつ効果的な広報活動にかかっています。特に、インターネットの活用は、地域や国境を越えて学校の認知を拡大するために非常に重要です。いま、どの学校もホームページを開設し、学校広報の重要な位置づけとなっています。

私たちは、学生募集の成功とお客様満足度の向上を目指し、基本的な戦略を理解し、「広告」「クリエイティブ」「イベント」の3つの視点から広報活動を理解するための手がかりをつかんでみたいと思います。また、認知者数や入学率の分析を通して、学生募集を支援するアプローチについて具体的な理解を深めたいと思います。

本文

学生募集広報の3つの視点
学生募集には「広告」「クリエイティブ」「イベント」という3つの視点があり、重要な戦略となっています。

広告戦略
広告戦略では、学校の認知度を高め、資料請求者やイベント参加者の獲得を目指します。選択する媒体(紙媒体、インターネット媒体、その他)によってリーチする範囲が異なるため、適切な媒体選びが成功のカギとなります。私たちナレッジステーションはインターネット媒体で、ここでお客様との接点を持ちます。

クリエイティブ戦略
パンフレットやホームページ制作を通じ、視覚的に学校の魅力を伝えます。特にホームページは、どこにいてもアクセスできるため、重要な情報発信手段となっています。私たちナレッジステーションは、受験生(読者)と学校の関係において「伝えます、届けます、学校情報」のコンセプトを掲げて、ホームページを運営しています。

イベント戦略
学校説明会や体験入学など、直接的に学校を体験してもらう機会を設けます。こうしたイベントは、参加者に学校の雰囲気や教育内容を知ってもらう効果が高く、志願意欲を引き出すきっかけとなります。この場面で、ナレッジステーションでは「説明会情報」「学園祭情報」のPRを行う場としての接点を設けています。

広報活動のPDSサイクル
学生募集は「PDSサイクル」に基づいて計画し、実行し、評価が行われています。

評価:
志願者数や入学者数、入学者の認知経路を分析し、効果を測定して次の戦略に活用します。

戦略立案
目標設定、ターゲット層の選定、アプローチ方法の計画を行います。

広報実施
計画に沿って広告やイベントを実行し、学生募集活動を展開します。

学生募集行動分析(例)
入学者を増やすためには、「学校を知ってもらう人(認知者)」の数と入学率の両方を向上させることが重要です。基本の公式は次の通りです。

入学者数 = 認知者数 × 入学率

例えば、認知者数が1000人、入学率が10%の場合、入学者数は100人となります。これを200人に増やすには次のどちらかが有効です。

  1. 認知者数を増やす:入学率10%のまま認知者数を2000人に。
  2. 入学率を上げる:認知者数1000人のままで入学率を20%に。

この場面において、ナレッジステーションは次のように分析評価されます。

学校情報表示回数:
インターネット上で掲載された学校情報がどの程度利用者に読まれたかを示す指標です。学校案内モールにおける学校情報の表示回数は、リアルな説明会で来場者数を確認するように、利用者がどれほど関心を持ってアクセスしたかを表します。この表示回数を通じ、オンラインでもリアルな場と同様に、利用者がいることが確認でき、広報活動の有効性を測定できます。

学校ホームページクリック数(誘導数):
ナレッジステーションを通じた学校ホームページのクリック数、すなわち学校側から見た訪問者の誘導数を示す指標です。このクリック数は、ナレッジステーションがどれほどの利用者を各学校のページに送客できたかを測定するものです。

インターネットメディアの特徴(リアル型広報との対比)
インターネットは24時間対応で多くの認知者にリーチできるため、地域や時間に制約されるリアル型広報と異なり、広範囲にわたって認知者を増やす手段として非常に有効です。

アイドマの法則とインターネットの活用
志願者は、アイドマの法則に基づいて「認知」(学校を知る)→「興味」(学校のことをさらに知りたい)→「欲求」(その学校に入学したい)→「記憶」(入学を検討する学校をマークアップする)→「行動」(実際の志願・入学行動)というプロセスを経て行動します。インターネットはこの全プロセスで役立つ媒体で、特に「認知」の場面では、低コストで幅広く認知を促進できることから、認知者を増やす戦略として特に有効です。これにより、次の志願者行動(興味、欲求)である資料請求者やイベント参加者も増え、志願者・入学者の増加に繋がります。

まとめ

学部学科情報の多言語翻訳 – 外国人留学生対象」で記述した「空中戦」の補足情報では、学生募集の基本的な広報戦略として「広告」「クリエイティブ」「イベント」の視点を理解し、効果測定を取り入れたPDSサイクル、そして学生募集行動分析を通じた認知者数と入学率の増加戦略を示しました。また、アイドマの法則に基づくプロセスとインターネットの活用が、現代の広報活動において重要である点も強調しました。インターネットを効果的に活用し、24時間多くの認知者にアプローチできる環境を整えることで、学生募集活動の成功につなげるメカニズムを理解しました。

私たちナレッジステーションはインターネットメディアとして、社会に大きな影響を及ぼす重要な役割を担っています。お客様(学校)の認知度向上や志願者数増加を目指し、コンテンツの拡充とサービス価値の向上に努めます。
(ナレッジステーション運営事務局)


ホームページ案内

ご案内トップページに戻る